住職レター 令和3年7月号

 7月になるとすぐ、土石流の甚大な被害を受けた熱海をはじめ、鳥取県、島根県、九州など全国各地で、今年も豪雨災害が起きてしまいました。被害に遭われた方々や、お亡くなりになった方々には心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。
 最近の雨量は、昔のしとしと降る梅雨とは全く違っていて、恐怖を覚えるような大雨が長時間降り続きます。毎年のように「大雨特別警報」が発出されておりますし、「線状降水帯」という言葉を耳にするだけで、あの悪夢のような西日本豪雨のことを思い出してしまいます。
 梅雨が明け、甚大な被害を出した豪雨続きの日々が終わったと思ったら、猛暑の夏がやってきました。梅干しの土用干しもカラッカラに仕上がりました。境内には先月から咲き始めた蓮や睡蓮が、花を付けています。今年はたくさんの種類が順に咲いてくれて、長い間楽しませてくれています。 蓮鉢の中には、ボウフラ防止も兼ねてメダカを放していますが、繁殖して数が増えてきました。今年の施食会法要の時に、メダカすくいをしていただこうと思い、トロ箱に入れていましたが、残念ながら今年もコロナ禍でお参りの方は遠慮していただくことになってしまいました。
 しかし、これからお盆を迎えますので、お墓参りなどで、お寺を訪れる方もいらっしゃると思います。メダカが欲しい、育ててみたいと思われる方がおられましたら、差し上げますので、寺にお声かけください。
 また、お墓掃除や、お墓参りはなるべく昼間を避けて、少しでも涼しい時間にお越し下さい。マスクを付けている方がほとんどだと思いますので、熱中症予防のための水分補給もしっかりして下さい。私自身も外で作業していて、うっかり熱中症になりかけることが度々あります。
 今年もお盆の棚経は、ご自宅で行うか、お寺での読み込みにするかを、ご当家に選んで頂きました。感染の再拡大が起こっているためか、お寺での読み込みの方が多いのですが、ご自宅のお仏壇での読経を希望される方には8月上旬に順にまわらせていただきます。オリンピックが開かれ、帰省時期とも重なりますので楽観視は出来ませんが、感染が少しでも収まることを願っています。







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