住職レター 令和3年5月号

 新型コロナウィルス感染拡大が止まりません。感染力が強いといわれる変異型の流行に、始まったばかりのワクチン接種では追いつかず、私の住む岡山県にも、5月半ばに緊急事態宣言が出されました。医療体制も大変ひっ迫していて、自分や周りの人たちを守るためにも、今以上気を引き締めて感染対策をしなければならない昨今です。
 昨年春から中止していて、今年から再開した写経と精進料理の会でも、会食を持ち帰りのお弁当に変更して、マスク着用や手指の消毒、換気など、できる限りの感染対策をしておりましたが、残念ながら、宣言が解除されて落ち着くまで 再び中止としました。5月末までだった期限は、来月20日まで延長されるようです。 近隣の小学校では5月の運動会を予定されていました。屋外ですが、それでも密の状態を作らないように、観戦するご家族も、学年別で時間差にして、「声援をしない」「マスク着用」などのルールを設けるなど、先生方も苦労して感染対策をして実施を考えておられたのに、この度の緊急事態宣言で急きょ中止になりました。去年入学した子はまだ一度も運動会ができていません。また、最後の運動会に張り切っていた6年生もがっかりしたことでしょう。ずっとガマンしてばかりの子どもたちの姿を見ていますと、大人が自分本位な無責任な行動で感染を広めるようなことは決してできないと、改めて思います。
 お寺では、崩れる寸前だった土塀の補強工事に続いて、墓地へ行く道の舗装追加工事が終了しました。梅雨入りが思ったより早く心配しましたが、梅雨の晴れ間に作業していただきました。3月に行った舗装工事で歩きやすくなった境内の通路脇に、蓮鉢を並べました。レンコンや種をたくさんいただいたので、6種類の蓮と2種類の水連があります。暖かい日が続き早くも立ち葉が上がってきました。どれだけ咲くがわかりませんが、とても楽しみで、毎朝鉢をのぞいています。鉢の中にはメダカを放っていて、元気に育っています。
 去年、大きくなりすぎて伐採した境内の大木の代わりに植えたヤマボウシも、初めて花をつけました。ピンクと白の源平咲きで、とてもかわいいです。いつかまた皆で集まることができる日のために、山内整備に明け暮れる日々を過ごしたいと思います。







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