住職レター 令和3年12月号

 12月の第一月曜日、コロナ禍二度目の写経供養とお焚きあげの法要を行いました。今年は岡山県が緊急事態宣言下になっている時期を除き、一年を通して写経会も開催することができました。2年前までは、法要の後には、精進会席料理を用意し、皆さまで和やかに会食をしていただいておりましたが、昨年に引き続き精進弁当を持ち帰っていただきました。
 写経供養が終わるといよいよ今年も終わるなあと感じます。1年間帰省が叶わなかった大学4年生の長男もいよいよ下宿を引き払って帰郷してきたので、子どもたちに手伝ってもらいながら迎春準備を始めました。落ち葉もほぼ終わり、雑草の生えてこない今の時期にしたい作務がたくさんあります。特に木の伐採、運搬作業は一人では大変なので、助かっています。
 以前お伝えした、境内の木の切り株を彫って仕上がったお地蔵様の名前を、SNS等で募集しておりました。幾つか素晴らしい候補をいただいていましたが、その中から選ばせていただいて、「きになる地蔵」と名付けることにしました。根をそのまま活かした形で、その上に鎮座している様に見えるように彫ってあるのが、まるで木になっているように見えると感じたためです。また「木になる」と「気になる」をかけてあるのもセンスがあると感じました。
 この名を考えて下さったのは、新見のお寺の和尚さまですが、そのお寺の名前が「地蔵寺」さまといいます。まさに名付け親にぴったりです。また、「なる」は「成る」に繋がり、成就や成功を意味します。「元気」、「勇気」、「好き」など参拝された方の「き」になる思いを願っていただければと思います。今は防腐剤を塗っておりますが、木製ですので、来年には、雨風に直接当たらないように囲いを作って、お地蔵さまの名前の由来や思いを表記しようと思っています。
 年の暮れが近づき寒波がやってきましたが、冬の訪れがゆっくりだったためか、千両、万両などの赤い実が早く色づき、水仙などの冬の花が早くから咲き始めました。また、暖かい日が続いて勘違いしたのか、初夏に咲く高砂百合やツツジなども咲いて驚いています。温暖な瀬戸内地方なので、冬でも晴れた日には青空がのぞきます。お天気の良い日は外作務にはげんで新年を迎える準備をしたいと思います。新たな変異ウィルスの流入への不安など心配はつきませんが、情報に振り回されることなく、いつもの日常をおくり、穏やかな年を迎えられるよう願っています。







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