住職レター 令和2年6月号

 全国の緊急事態宣言が解除され、県外への移動へのゴーサインが出されました。少しずつ世の中が日常を取り戻し始めました。とはいえ、ワクチンや特効薬があるわけでもなく、日々各地で感染者も出ているのが現状です。新型コロナウイルス(SARS-CoV2)感染症との戦いは新たなステージへと移行し、決して元どおりの生活を取り戻したわけではありません。相変わらず油断のできない、心から安心できない日々が続いておりますので、長い期間の自粛生活の影響もあり、心が疲弊されている方も多いと思います。言葉で言うほど、簡単ではありませんが、十分注意しながらも、自分なりの「新しい生活様式」を実践してまいりましょう。
 海徳寺坐禅会と写経会は、もう暫くお休みです。精進料理は特にリスクが高いと考え、当分再開は考えておりません。 また、法事の際の会食への参加も遠慮させて頂いております。お寺を会場とした法事には、体調の悪い方は出席されないようにお願いしています。そして、マスクの着用と手指の消毒にご協力いただきます。アルコール消毒液は、触らなくても噴射できるタイプのものを用意しています。
 住職もマスクやフェイスシールド、手袋の着用をさせていただきます。法要中も換気に気をつけて、お接待もペットボトルのお茶と、塩分チャージのタブレットのみを用意します。
 法事の前後には、次亜塩素酸水溶液で、手で触れる場所は丁寧に清掃をしています。また、お手洗いのタオルも、使い捨てのものに替えています。お寺で出来る限りの、思いつくままの対策を取っておりますが、他に気になる点がございましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。
 今の時季は、境内に色々な種類のアジサイや、夏椿(沙羅双樹)が咲いています。制約の多い日々ですが、法事や、お墓参りで訪れる方の目を少しでも癒やすことができれば幸いです。








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