![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 盆経と施食会法要が終わった8月の下旬、息子たちをつれて福島に行って参りました。遅ればせながらの家族旅行と言ったところです。ただし、折角の福島ですので親として、学びのある旅をして欲しいと思いました。 最初に訪れたのは福島駅からほど近い「曹洞宗東日本大震災復興支援室分室」です。スタッフの方に分室の活動や現在の福島の様子を資料や動画を見ながら説明していただきました。ここは、私が全国曹洞宗青年会の理事をさせていただいていた時、全曹青会長をされていた久間泰弘師が主事をされている非営利団体です。現在は避難所や被災地を周り、お茶を飲みながら被災された方々のお話を聞く「傾聴活動」や、放射能で海水浴ができない子どもたちを、全国の海に連れて行くなどの活動、また、子どものための電話相談「チャイルドライン」などの活動をされています。残念ながら別の講演会と重なり久間師と会うことは叶わなかったのですが、11月に新見で開催される壇信徒地方研修会の講師として、来て下さることが決まり、お話を伺えるのが楽しみです。 次に布教師養成所で教えていただいていた講師の先生で、毎年7月の研修旅行にご一緒している中野重孝老師のお寺、福島市の長楽寺様を訪ね再会して参りました。 その後、東相馬市、浪江町、双葉町、大熊町と浜通り帰還困難区域を車で走りました。市内の至る場所に放射線量計が設置されて、除染作業廃棄物の詰められた黒い袋が積み上げられています。畑も田んぼも草木が伸び放題で、民家はゲートに閉ざされ、時間が止まったままの様な町を息子たちは無言で見つめたり、スマホで撮影したりしていました。私の説明に頷いておりましたが、何かを感じてくれていたら幸いです。 次の日から2日間は会津若松に入りました。最初に会津戦争の時の藩主松平容保の家老西郷頼母と一族の墓所がある曹洞宗善龍寺さまを拝観しました。それから大内宿、飯盛山、鶴ヶ城、七日町通りなどを観光しました。 二男は夏休みの宿題の歴史新聞で「白虎隊」を取り上げるとかで、現地でたくさん取材ができて喜んでおりました。自分と同年代の子どもたちが、町を守れなかった自責の念で命を落とさなければならなかったことは衝撃的だったらしいですが、平和な時代に学ぶことのできることを幸せに思った様で安心しました。子どもたちには厳しい部分もあったでしょうがが、福島に連れてきて本当に良かったと思う旅でした。 |
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