住職レター H31年4月号

 この号が平成最後の住職レターとなりました。あとわずかで、新しい令和の時代となります。3つ目の元号を生きることになるとは感慨無量です。

 おしみない心で どうぞさしあげます(布施)
 やさしい笑顔で どうぞしっかり(愛語)
 幸せを祈って どうぞおさきに(利行)
 手を取り合って どうぞごいっしょに(同事)
 〜私は今日も菩薩さまの願いに生きます。

 これは、曹洞宗婦人会の「会員の誓い」です。海徳寺婦人会も発足から20年を超えました。昨年は20周年行事と重ねて岡山県第一教区移動総会としてバス旅行を行いましたが、今年度は海徳寺で総会研修会を行いました。
 開催日の数日前には、護持会と婦人会の方々による清掃奉仕が行われ、山の木を伐り、参道や境内の草取り、本堂の拭き掃除まで、すっかりキレイにしていただきました。
 当日はお天気に恵まれ、教区内6寺院から40名の参加でした。役員さんには、朝早くから来て頂き、最終打ち合わせや、受付や接待の準備をお願いしました。
 10時開始で、開会の言葉、普同三拝、読経、回向に続き、海徳寺婦人会副会長の渡邉さんが先出の「曹洞宗婦人会会員の誓い」を読み上げ、皆で唱和。その後、婦人会役員の佐々木さんの司会進行で、平田婦人会長、第一教区長の禅光寺ご住職飯田正純老師、堂長である私が挨拶をした後、活動・会計報告、活動予定などの協議が行われました。
 研修会では、講話として「仏像のおはなし」という演題で、話をさせていただきました。10年ほど続けている仏像彫刻の経験の中で知り得た拙い知識ですが、少しだけお伝えできたのではないかと思います。
 研修会2つ目は、デニムのブローチ作りでした。デニムは倉敷の主要産業でもありますが、このブローチのキットはJAあしん婦人部が制作したもので、一つにつき、100円が、昨年の水害で甚大な被害を受けた真備地区に寄付されるというものです。「支えあいの心」という曹洞宗婦人会の趣旨に沿った研修ができたのではないかと思います。
 婦人会も、会員さんの高齢化などで、休会をされるところが相次いでいます。海徳寺の婦人会も人数は減少していますが、新しく入会して下さる方もあって、何とか存続できています。無理はしないで、少しだけ自分たちにできる活動をしていくことを目指して頑張ってほしいと思います。








前号住職レター一覧次号