住職レター H30年6月号

 梅雨を迎え、ジメジメしたうっとうしい日が続きますが、恵みの雨で境内の花たちは生き生きとしています。
 色々な種類の紫陽花に続き、紫陽花、ナツツバキ、蓮……二人静、菊芋、リアトリス、アガパンサス、半夏生……次々に競うように美しい花を咲かせています。
 先日、知り合いの畑にニューサイランの花が咲いたと伺ったので、見に行ってきました。ニューサイランの花は数十年に一度しか花を咲かせないといわれ、大変珍しいものです。寺にあるニューサイランも、実は5年ほど前、花を一つだけつけたことがありました。もちろん記憶にある限り初めてのことでした。この先見ることもないだろうと思っていたのに、嬉しいお誘いでした。こちらのお宅では、20年振りの開花だそうですが、今年は5つも花をつけていました。ご好意で1輪いただいて帰り、来山された方に見ていただくことができました。
 梅雨が明けると本格的な夏がやって参ります。今度は夏の日差しに負けない強い花が咲き始めることでしょう。暑さには閉口しますが、花たちに癒やされたいと思っています。








前号住職レター一覧次号