住職レター H30年2月号

三寒四温と言われますが、ちらちら雪が舞ったかと思うと、ポカポカ陽気で、花が膨らみ始める。そんな2月でした。立春には、豆を撒いて邪気を追い払い、柚子湯で温まりました。まだまだ外出が億劫になる季節ですので、寺を訪れる方もまばらですが、写経会に合わせて、涅槃会の法要も行い、涅槃団子も皆で頂きました。不覚にも足を痛めてしまい、椅子で失礼しました。
 あちこちに植え替えたものの、一向に芽を出していなかった福寿草も何年かぶりに可愛い花を咲かせてくれました。ふきのとうも、ほんの少しだけ顔を出していました。危険を感じる程の大雪に見舞われた地域の方には申し訳ないですが、この冬も雪が積もるようなことは、一度もありませんでした。ただ水道管は何回か凍結したり、破裂して水があふれたりしました。
 とは言え、日に日に暖かさを増していくのが分かる陽気となり、境内のあちこちに春を感じています。
 2月の半ばからは、二十四節季では『雨水(うすい)』空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味だそうです。草木が芽生える頃で、農耕の準備を始める目安とされ、春一番が吹くのもこの頃です。まだ少し吹く風は冷たいですが、お彼岸の準備で慌ただしくなる前のこの時期に、しっかり外仕事をしておきたいと思っています。








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