住職レター H29年8月号

 今年も8月は、1日の永代供養者合同法要から始まり、お盆の棚経が15日まで続き、その後教区各寺院の施食会法要でひと区切りです。
 当寺の施食会は例年のごとく、朝8時から檀信徒、婦人会の方々に清掃奉仕と、施食棚の準備をお世話になりました。私は途中、四十九日法要があり、抜けさせていただいたのですが、日が高くなるまで、長時間にわたり、本堂、境内の隅々まできれいにしていただきました。毎年本当にありがたいことです。
 以前は午後1時半から執り行っていた海徳寺の施食会法要ですが、年々暑さが厳しくなり、夕方6時からの夜施食に変更しました。それでも夕方はまだまだ暑さが残っており、扇風機とうちわではとても対応しきれません。関東は雨続きの冷夏だという今年の夏ですが、この辺りは連日の真夏日が続き、熱中症も心配でした。
 今年は、やっと本堂にエアコンを取り付けることができました。いくら夏用とはいえ法衣で執り行う法要は大変厳しいものですが、お蔭さまでエアコンの冷気の中で快適でした。
 例年ですと、法要に引き続き、法話をさせていただくのですが、今年はご縁があり、大学の落語研究会に所属する学生さんによる落語を楽しんでいただきました。古典落語の「寿限無」、もう一席は空き巣が題材の落語で、どちらも楽しく拝聴いたしました。初めての試みでしたが、好評を得てありがたいことでした。
 引き続きの施食会法要では、去年の法要終了後、参拝の方々に見守られながら得度式を済ませた二男が、初めて両班に立たせていただきました。動作はぎこちないものの、緊張した様子もなく安心しました。
 また、窓のサッシから熱気を取り込まない様にブラインドカーテンを取り付けたのですが、施食棚の灯明が薄暗い中で幻想的に揺れ、とても良い雰囲気の中での法要でした。







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