住職レター H29年4月号

 寺の裏にはこじんまりとした築山があります。松を中心にバベ(ウバメガシ)、ツツジが植えてあり、石が配置され、小さな池にはショウブやカキツバタ、水蓮が咲きます。私が子どもの頃は、古くから懇意にしている植木屋さんが、時々手入れに来られていたようなのですが、その方もとうに亡くなり、すっかり荒れ果てておりました。
 この秋、1教区の特派布教の会場主となることをきっかけに、当日までに何回かに分けて、敷地内の手入れをしようと言う、ありがたい申し出が護持会役員会で持ち上がり、檀信徒の方に呼びかけて清掃奉仕が行われることになりました。
 1回目に当たる今回は、この築山の手入れをしていただきました。お彼岸のお参りの際、護持会役員からのお願いの手紙をお配りしたところ、当日は思いもかけず大勢の方に集まっていただきました。思った以上の人出で駐車場が足りず、近所のお宅に車を止めさせていただきました。
 剪定が得意な方に、木を切っていただき、切り落とされた木々をピストン輸送で駐車場に運び、それ以外の方は草刈りや草取り。子どもさんやお孫さんと一緒に作業される方もおられました。
 簡単なお昼を皆でいただき、話も弾み、大変ながら、楽しいひと時でした。
 たくさんの労働力で、数十年ぶりに見違える様にきれいになった築山を見ると感無量です。秋までにあと数回清掃奉仕があります。また元気な顔で集まってほしいと願います。








前号住職レター一覧次号