住職レター H29年11月号

 11月になってから、急に寒くなって、銀杏の木もきれいな黄金色に染まりました。寺には先々代が植えた大きな銀杏の木が2本ありますが、先に南側の木が染まり、散り始めた頃まで黄緑だったもう1本が下旬になって黄色になったので、随分と長い間、楽しむことができました。
 気が付くともう、今年も先が見えてまいりました。毎年思う事ですが、1年はあっという間です。
 年の初めには何かしら抱負を掲げておりますが、今年の目標の一つは10月の特派布教に向けての山内整備でした。おかげ様でこの目標は、護持会・婦人会の方々のご尽力で達成できた様に思います。そしてもう一つ個人的な目標を持っており、それが11月に開催された「おかやまマラソン」を完走することでした。実は昨年もトライしようとしたのですが、抽選に外れました。これは準備不足を見透かされたような気がして、走れる時には走るようにして、まず2月に息子と2人、吉備路マラソンのハーフ(約21キロ)にチャレンジしました。何とか完走できたことで自信をつけ、その後も時間を都合しては走り込んできました。とは言え、初のフルマラソンで、未だハーフ以上は走ったことがないので、不安はありました。やはり、と言うか30キロを過ぎたところで両足が痙攣してしまい、休憩してマッサージをしてもらっても痛みが治まらず、リタイアも頭をよぎったのですが、今日まで応援してくれた人たちの顔を思い出し、沿道の大声援に背中を押されて、最後の方は歩き半分だったのですが、無事時間内にゴールすることが出来ました。考えてみれば今年の抱負は自身の抱負でありながら、自分ひとりで達成し得たものではなく、正にたくさんの『布施行』を頂いて達成できたものでした。念願の備前焼の完走メダルを手にして、感無量です。







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