住職レター H29年10月号

 10月5日、海徳寺を会場に特派布教講習会並びに第一教区護持会集会が開催されました。
 特派布教講習会は、曹洞宗の任命を受けた特派布教師が県下を1〜7までの教区毎にまわって法話をして下さる会で、毎年秋に開催され、各ご寺院の総代様を中心とした檀信徒様が集います。
 今回来ていただいたのは茨城県つくばみらい市の高雲寺ご住職の米沢智秀老師です。
『同事行の実践と共に歩む いのちを生かしあう生き方を 今こそ』という演題で、お話下さいました。
 四摂法(布施・愛語・利行・同事)と言う仏教の教えの第四番目が「同事」の教えです。道元禅師は「同事といふは不違なり」とお教えになられました。自分を捨てて相手と同じ心・境遇になって、仏心を働かせるということです。その教えを自ら用意してこられた資料を用いながら、色々な例を挙げ、わかり易く説明して頂きました。そして、正しい生き方を後世に子孫に伝えることが自分たちの責任である。日々他を思いやり、共に生きるという同事業を今こそ、私たちは行おうということを、お話下さいました。
 米沢老師とは以前に面識があり、布教会の前日の夜に久しぶりに一緒に食事をして色々話もできたのも嬉しいことでした。
 この会の会場になるのは10年に一度なので、境内や寺内の清掃、当日の準備など、護持会・婦人会を中心にご尽力いただきました。おかげ様で恙なく良い会にすることができましこと、感謝申し上げます。








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