住職レター H29年1月号

 大晦日、除夜の鐘を撞き終えた後、本堂で転読大般若の御祈祷を行います。
 『摩訶般若波羅蜜多経(通称:大般若経)』の経文を読むことにより、その功徳をもって、世界の平和や各参列者の平安などをご祈祷申し上げる法会のことです。しかし、大般若経は全部で600巻もある長い長いお経なので、勢いよくパラパラと繰って全部をお読みしたことにします。これを「転読(てんどく)」といいます。
 ご希望があれば、受験、安産等の祈祷も同時に行います。
 これを正月三が日に行いますが、1日目は日付が変わってすぐに、鐘を撞きに来られた方々と共に行い、2日目と3日目は早朝、弟子である息子2人と供に行います。
 そして3日間御祈祷した御札を配りに、檀信徒様方のご自宅まで、お年始の挨拶に伺うのですが、喪中のお宅は失礼して、ポストに御札のみを入れさせていただきます。「留守に来られたようで…」と慌てて挨拶に来山される方がおられますが、そのような理由ですので、お気遣いは無用です。どうぞお静かにご家族でお過ごしください。
 また、全戸は松の内に回りきれないため、遠方の檀信徒様には失礼ながら郵送させていただいておりますので、ご了承下さい。
 本年も心穏やかに過ごせますよう、お祈り申し上げます。








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