住職レター H28年1月号

 例年にない、穏やかで暖かな年末年始で、コートも出さずに過ごしておりましたら、下旬になっていきなり、40年に一度の一度と言われる寒波襲来で、めったに雪が降らないこの辺りも白く覆われました。当日は、写経会の予定でしたが、足元が良くないので、急きょお休みに致しました。 雪に慣れてない地域の人間は、少しの雪でも、すぐにころびますし、自動車もほとんどがノーマルタイヤのまま冬を越しますので、そのまま雪道を走るのは危険です。雪が解けるまで、できることなら外出せずに過ごすのが一番です。
 子供たちもおっかなびっくり登校しておりましたが、小学生の登校班では、めずらしい雪にはしゃいだ声が聞こえていました。 ただ、さすがに「晴れの国」、雪に大騒ぎしたのも数時間のことで、昼頃には晴れ間がのぞき、午後にはすっかり溶けておりました。
 お寺とはいえ年末には、すす払いやお飾りをして、歳神さまをお迎えする準備を致します。正月三が日は三朝祈祷を行いますが、それが終わると初詣を致します。氏神様には早々にお詣りし、檀信徒様にお札を配る年始の挨拶を済ませてから、子供たちと一緒に大きな神社さんを訪れます。大体、始業式前日くらいになりますが、これは冬休み中唯一のレジャーの要素も含んでおります。おみくじをひいて、新しい破魔弓や熊手、御守を授与して頂いて、神棚にお祀りしたり、車やランドセルに付けたりします。
 以外に思われる方もいらっしゃるのですが、お寺にもちゃんと神棚はあります。お手洗いには「烏枢沙摩(うすさま)明王」玄関には「韋駄天さま」その他、弁才天さま、四天王、十二神将さまもいらっしゃいます。それらの神様は、ご本尊様やその他の観音さま方と同じく、お寺で大切にお祀りされているのです。







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