住職レター H27年7月号

 七月八日、九日に布教師養成所本庁研修の仲間で結成した『七夕会』で京都に行って参りました。毎年七夕の頃、皆で集まって研修をしようということで、このような名前になったのです。
 今回は京都での道元禅師様の足跡をめぐり、その各所で法要を行い、順番に五分程度の法話を行いました。
 初日は京都駅近くに集合の後、道元禅師荼毘御遺跡と比叡山の得度霊跡を廻りました。
 荼毘御遺跡示寂は案内が無ければ辿り着けない様な道の奥にひっそりとあり、柵で囲まれていて無許可では入れません。閑々たる様子に、これから始まる研修に向けて身が引き締まる思いでした。
 得度霊跡は岡山県曹洞宗青年会の比叡山研修の途中立ち寄ったことがあったので懐かしく拝登させて頂きました。前回は法要のみでしたが、今回は清掃作務が目的だったので、皆、頭にタオルを巻き、軍手をつけて張り切っておりましたが、拍子抜けする程きれいで、日頃からお参りに来られた方が清掃されていることが窺えました。心地よい山からの風を感じながら予定より早く清掃を終え、改良衣に着替えた後、法要と法話を行いました。
 二日目は誕生寺、欣浄寺、示寂の地、建仁寺と道元禅師ゆかりの地を駆け足で巡りましたが、全てが初めて訪れた場所でもあり、感慨深いものでした。それぞれの場所で皆の法話を聞かせて頂いたことも大変有意義でした。
 こうして道元禅師慕古の旅はお開きとなりました。来年はまた新たなテーマで研修が企画される予定です。時間の許す限り参加させて頂き、仲間と研鑚して行きたいと思います。






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