住職レター H27年5月号

 1年前の花粉の時期が来る前に、参道で大きくなり過ぎた杉の木を切り倒しました。そのまま処分する予定でしたが、立派な材木なので再利用できないか考えた末、トーテムポールにすることを思いつきました。杉の木を1年間乾かしてから、今年に入ってから合間、合間に彫って行きました。デザインは、禅寺ということで、ダルマをモチーフにして、玉島のゆるキャラ?である「カラス天狗」を1つ加えてみました。
 庭で一人掘っていると、墓参りの方などから興味を持って色々声を掛けていただきました。母校の小学校にも数体立っていたし、数十年前には小、中学校の卒業制作などで作ったという話もよく聞きました。
 天然の木なので、歪みや癖があり、思ったところに目やヒゲが持ってこれずに少々イビツな仕上がりになってしまいましたが、何とか彫り終えて下塗り剤を塗った後はペンキ塗りです。これは子供たちも手伝いました。3日かかって二度塗りをして乾燥して仕上がりです。
 建立はさすがに自分ではできないので、大工さんと石材屋さんに来ていただきました。私の晋山結成の際に建てた角塔婆が腐敗しかけていたので、それを倒して、その時に使った石柱をそのまま支えにして、屋根より高いダルマのトーテムポールが建ちました。縦のすると思った以上に高くて、天狗の鼻に向かって輪投げをしようとか思っていましたが、これは到底無理でした。お参りの方に目をとめて、ほっこりしていただければ幸いです。






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