堤防の工事


未だ打ち上げられたままの舟




海徳寺 今年の雛飾り



住職レター H27年3月号

 3月は本当に慌ただしくて、息つく間もなくもう終わろうとしています。気が付けば彼岸参りに追われ、我が家の墓に参っていないことに気付きました。家族や他の兄姉たちがお参りしてくれたので、それでお許しいただくことにしましょう。
 先月末のことになりますが、例年のように、東北での行茶活動(傾聴ボランティア)に参加させていただきました。場所は去年行った同じ宮城県亘理町でしたが、仮設住宅の集会所ではなく公会堂でした。一年の間に仮設住宅が無くなったわけではありませんが、徐々に新築や補修が進み、自宅に帰ることが出来た方が増えたので、それぞれの自宅から公会堂に来てもらうサロン活動に形態が移り始めたのです。しかし仮設住宅の集会所の時の様にすぐに集まってこられるわけではないので、どうしても人数が減ってしまうという問題もあるようです。
 今回は福井県曹洞宗青年会の方がバルーンアートとギター演奏をされました。バルーンアートのテクニックも素晴らしかったですが、ピエロに扮しての滑稽な動きと笑いを誘うマジックで大いに盛り上がりました。そしてギターでは、被災者のかたの為に作ったオリジナル曲を披露されたり、曲に合わせて皆で合唱をしました。
 曹洞宗青年会では福島県にある復興支援室分室を基点に仮設住宅等で行茶活動(傾聴ボランティア)を行っています。一緒にお茶を飲みながら話を聴くことで、震災によりストレスを抱えている被災者に、心休まるひと時を過ごしていただこうという活動です。お話を伺う中で、被災者のニーズを把握し、地域の社会福祉協議会に報告することで現状改善に寄与することも目的としています。ボランティアと銘打ってはおりますが、自身の為の勉強の場でもあるのです。





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