住職レター H27年10月号

 絡子とは、僧侶が身に付ける「お袈裟」を日常身に付けやすくされた簡略なお袈裟で、首から掛けて身に付けます。「袈裟は是れ釈迦牟尼仏皮肉骨髄なり」と伝わるように、私共僧侶にとって、お袈裟は仏様そのもので、大事なものなのです。多くの僧侶は、法衣屋さん(僧侶の衣装屋)から購入しているのが現状です。古来より、その伝統を継承し、その教えを大事にしている修行道場や志ある僧侶は、今も手作りでお袈裟を作っておられます。
 (以上、晃輝和尚のブログより)
  http://unlocksurf.appspot.com/ameblo.jp/seiryo-koki/entry-12081307737.html

 先日、高梁市川上町の宝鏡寺ご住職 樋口三城老師の御指導の元、前出の晃輝和尚他、僧侶有志で絡子裁縫をさせて頂きました。私が修行した道場では、まず自分の絡子を縫い、それを身に付けて修行をします。その時から実に20余年…おぼろげな記憶を辿り、また老眼と戦いながらの挑戦となりました。
 また、今回は、10月31日〜11月1日に晋山結成(住職が就任する際に行なわれる儀式)を迎えられる新見市の円福寺様に於いて、私の息子たち二人が配役を頂き、その日の為の絡子を妻が縫いたいと言うので、一緒に参加させていただきました。妻にとっては初めての絡子裁縫で戸惑っておりましたが、三城老師のきめ細かいご指導のお蔭で(それでも3日通いましたが)何とか二つの絡子を仕上げることが出来ました。
  後日、本堂で授衣作法を行い、二人に授けました。
 息子たちの晴れ姿については、また後日お知らせしたいと思います。







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