住職レター H27年1月号

 新年も気が付けば松の内が過ぎようとしています。小正月の15日までを松の内と呼ぶと思っておりましたら、関東を中心に、現在は7日までが一般的だそうです。寺では除夜の鐘から始まり、新年の挨拶の来客やお札配りなど、新年は慌ただしく過ぎますので家族揃って初詣に行くのも6日を過ぎてからです。これからも15日までは歳神様にゆっくりして頂こうと思います。
 年末の28日に角松を山門に作ったのですが、南天の赤い実を鳥たちが啄んで、正月を迎える頃にはすっかり葉だけになっていました。境内のいたる所に生えている千両や万両の実も普段は見向きもしないのに、壺に活けると啄ばみに来ます。鳥もいつもと違って目新しいものが美味しそうに思えるのでしょうか?
 境内の冬柿もまだたくさん実がついたままですが、あまり食べているようにも見えません。
 以前うっかりばらまいてしまったお米を、もったいないので鳥にやろうと、庭に撒いたことがありましたが、啄ばみに来たのはカラスだけでした。椿の木や池にも鳥たちはやって来ますが、いったい何を食べているのか気になります。
 しめ縄飾りは小学校で妻と二男が作って来ました。毎年学区のボランティアの方々が、稲わらや稲穂を提供して下さり、しめ縄のない方から教えて下さいます。我が家の子供たちはみんな、そうやって教えてもらってきました。小学校では、昔遊び、稲刈りなども、地域の方のご協力で体験させて頂いています。そうやって伝統を受け繋げていくのはありがたいことです。私自身も昔遊びのボランティアとして、子どもたちと触れ合うのを楽しみにしています。そろそろ昔遊びに持っていく竹馬作りにとりかかることにしましょう。





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