金剛峯寺蟠龍庭


奥の院参道のお地蔵様


橋杭岩


那智の滝


熊野古道

住職レター H26年6月号

 約1年半をかけて、四国霊場八十八か所を廻り終えたのが一昨年のことです。やっと今年に入り、高野山に結願に行くことができました。
 車で休憩を取りながら3時間余、最初は金剛峯寺を参拝しました。群鶴や松、柳など、各部屋の見事な襖絵の数々や、重要文化財の指定を受けている古い台所などを見せてもらった後、お庭を見ながらゆっくりお茶を頂きました。
 次に弘法大師入定の地とされる奥の院に向かい、無数の供養塔や杉の大木に囲まれた長い参道を歴代の武将や奥方の墓にお参りしなが歩きました。御朱印を受けたら、水向け地蔵にお参りし、身をただしてから御廟橋を渡って大師御廟に入り、燈籠堂にお参りして結願を果たしました。
 日高川の渓流沿いにある龍神温泉に一泊して、翌日は那智勝浦まで足をのばしました。以前、青年会の有志で高野山に行った時、途中の道を間違えたて辿り着くことができなかった念願の那智大社に向かいました。雨が上がったばかりで清々しい空気の中、大社に参拝して、水しぶきに濡れながら大迫力の那智の滝を見ました。また雨に濡れてすべりそうになりながら石畳の熊野古道を歩きました。昔、人々が行列を作るようにして詣でたといわれる道を、その幻想的なたたずまいを楽しみながらも、先人たちの祈りの声に耳を澄ませるつもりで歩いてみました。
 千畳敷や橋杭岩など、気の向くまま立ち寄りなから海岸線を走って帰路につきました。





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