住職レター H26年1月号

 新しい年も1か月が経とうとしています。年末年始、厳しい寒波に見舞われたところもあったようですが、岡山県南は穏やかな気候に恵まれました。昨年末には親戚が集まって杵と臼を使って餅をつき、〆縄も自分たちでこしらえました。子供たちには窓拭きを頑張ってもらいました。子供が数えてみたところ、我が家(本堂や別棟も含め)には大小合わせて108枚のガラス窓があるそうです。奇しくも煩悩の数と同じです。「鐘をつくように、窓拭きをしてみようか?」と話をしました。結局、全部の窓は拭けませんでしたが7〜8割方は片付けたのではないでしょうか?
 大晦日、除夜の鐘の片付けを終え、午前4時頃に休んで、お昼頃にお雑煮とおせちを頂きました。お正月は元日だけが家族でゆっくりできる日です。2日からは年始の方が見え、3日からは三朝祈祷をしたお札を配ってまわります。6日に家族で神社に初詣、7日に七草粥を頂きました。この七草粥は中国から来た占いの風習だそうです。元日は鳥(酉)二日は犬(戌)三日は羊、四日は猪、五日は牛(丑)六日は馬(午)で、それぞれの日の占いの対象を食べず大切にします。そして七日目は人で「人日」という節句になります。この日は七種の若菜を入れた暖かい吸い物を食べて一年の無病息災を祈るのです。また、この日に争い事が起こると、その年には揉め事が多くなると言われます。
 一月は「睦月」でもありますので、いさかいを起こさず、穏やかな年にしたいものです。





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