住職レター H25年12月号

 今年もあっと言う間に1年間が過ぎていきました。檀信徒の皆様、役員様には各種行事のお手伝いなど、お世話になりました。
 12月2日(月)に写経供養とお焚き上げ法要が終わり、大きな行事は除夜の鐘を残すのみとなりました。
 今は新年を迎えるにあたり、毎日片付けや掃除に追われております。年末が近づくにつれお墓の掃除にみえる方も多く、境内の掃除をお手伝い下さる方もいらして感謝致しております。
 『毎日掃いても落葉が溜まる。これが取りも直さず人生である。』…これは作家の田山花袋さんの言葉ですが、この時期は掃除をしてもすぐに強風が落ち葉や埃を運んできます。私自身も実は掃除が得意ではありません。
 ですが掃除は曹洞宗では大切な作務(修行)と考えられています。作務には掃除はもちろん、修繕、草取り、草刈り、剪定、落ち葉焚き、などいろんな作業があります。この雑用と呼ばれるすべてが修行です。掃除は汚れているからするのではありません。汚れていようがいまいが、毎日欠かさず掃除をする。身のまわりや環境がきれいになると同時に自分の心もきれいになると考えます。
 皆さんも年末には掃除をされることでしょうが、お墓やお仏壇・神棚なども忘れずきれいに浄めて、同時に心も浄めて、清々しい新年をお迎え下さい。





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