住職レター H24年11月号

 紅葉も終盤になりました。大きな2本の銀杏の樹も散りかけて、最後に色づく紅葉が燃える様な赤色になっています。去年は暖冬のせいで銀杏ももみじも楓も色づかないで茶色になってしまいましたが、急に寒波が来た今年はきれいに色づき、紅葉狩りを堪能しました。
 今年は実のもの豊作で、大きな栗がたくさん採れたあとは、去年は全然ダメだった甘柿も渋柿もたわわに実り、ぎんなんは拾っても拾ってもきりがなく、最後には拾うのを諦めたほどです。
 栗は渋皮煮と甘露煮、干し柿、干しシイタケ、干し大根、干しいちじくに、いちじくジャム、ハヤト瓜の奈良漬、銀杏は皮をむいて冷凍にと、冬籠りする動物さながらに保存食作りにいそしんでいます。
 冷凍庫には今年収穫した、空豆やグリンピース、さらにはキャラブキやシソの実の佃煮が眠っていますので、それらを食べるのも年末の大掃除です。
 掃除といえば、ここ数年、断捨離がブームです。断捨離とは、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考えです。私自身はコレクターで、「捨てられない人」で「もったいない」主義なのですが、妻は死蔵や雑然とした収集が大嫌いで、片っ端から気持ち良い程処分していきます。今のところ私のコレクションは無事な様ですが、もしかすると気付いてないだけなのかもしれません。気付かない間に私自身も捨てられてしまわないようにしなければ…と思っております。







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