住職レター H23年8月号

 暦の上ではすでに立秋です。
 盆経と施食会を無事に終えると、ようやく私の夏が終わります。
 8月19日(金)午後6時より、恒例の海徳寺施食会法要が開経されました。
 当日の朝には護寺会、婦人会の清掃奉仕が行われ、たくさんの方にお手伝い頂きました。
 本堂の掃除と施食棚の準備が終わった後は、参道や境内の草取りもしていただきました。
 例年に比べ気温が低かったためか、みなさんなかなか作業の手を止めることがなく草むしりに精を出されて、お昼も近くなった頃やっとおひらきとなりました。
 畳1枚1枚まできれいに拭き清められた本堂で、心地よい風に吹かれながら皆で冷たいお茶をいただいていると何とも清々しい気持ちになりました。
 ご婦人方は話に花が咲いて、それはそれは賑やかで、圧倒されながらも笑顔のご夫婦もいらして、清掃奉仕に来ていただいた方のほとんどが、夜の施食会にもまた足を運んで頂きました。
 また、平日の夜にもかかわらず、仕事を早めに切り上げて参加下さった方も多く、感謝申し上げます。  めったに逢えないご親戚同志が「施食会で久しぶりに顔がみられた」と喜んでいらっしゃる様子を見て、私もとても幸せな気持ちになりました。
 本年は大震災の物故者の精霊供養も併せて致しました。きっと法要に参列された皆様も「自分の御先祖のみならず全ての精霊(三界万霊)に供養する」という施食会法要の意味ついて考えらされられ、現在ある命に感謝されたのであろうと思います。
 翌年も翌々年もどうぞ皆様お元気でご参加下さいますよう、心よりお待ちしております。







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