住職レター H23年6月号

 倒壊寸前でありました当寺の開山堂を再建するために、檀信徒世話人様方による「海徳寺開山堂再建委員会」が発足されましたのが昨年末の事です。 海徳寺護寺会の積み立て金と、不足分を檀信徒様方のご寄附により、工事の目処がたち、本年の2月より着工致しました。
 あれから数か月を経た5月末、全ての工事が終了して、新しい開山堂の完成の日を迎えました。 御開祖様、御開山様をはじめ、御誕生仏や観音様、歴住位牌が戻ってきて、新たに加わった虚空蔵菩薩様や十二神将が安置されました。薄暗くて、子供が怯えていたかつての開山堂は、明るくて窓からの緑も眩しい空間へと変身致しました。
 ご尽力頂いた皆様、ご浄財へのご協力を頂きました御方々には改めて厚く御礼申し上げます。

 さる6月11日、当山二十二世泰雲慶三大和尚の一周忌法要及び納骨の儀が、長川寺方丈様を御導師に執り行われました。当山二十一世萬善専成大和尚の五十回忌法要とその夫人の二十三回忌法要も併せて営まれました。親族の他、近隣・法類のご寺院様方や、護寺会役員様方、婦人会役員様方多数のご列席を賜りましたこと有り難く思います。
 また、山からの雨水や経年により、傷みの激しかった歴住墓地は隣接墓地の返還により広くなり、きれいに整地されました。今年は雨続きの上、梅雨入りも早くて、墓地工事の進行は困難を極め、墓石の設置が終了したのは、法要の1週間前のことでした。法要当日も一日中雨の予報でしたが、納骨の際には雨も上がり、恙なく納骨の儀も終了致しました。
 広々とした真新しい墓地に遺骨は収められ、美しい開山堂に位牌が安置された二十二世は、本当に恵まれているものだと感謝あるのみです。






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