節分の用意

解体前の開山堂位牌堂

解体前の開山堂正面
住職レター H23年2月号

 年明け早々、本堂茶室の天井の一部が壊れて落下しておりました。土と一緒に鳥の羽が落ちていたので、猫かイタチか…動物がいたずらをしたものではないかと思われます。大したことでは無いと思い自分で修繕をしようかと思っていたのですが、良く見ると被害は隣りの開山堂にも及んでおりました。やはり土が落ち、お位牌が倒されておりました。しかもたくさんあるお位牌の中から、東西に置かれた歴代の住職方のものばかりが、まるで選んだかのように倒れているのです。そのことも引っ掛かって、自分で直すのは止めにして、檀家さんでもある大工さんに修繕をお願いしたのですが、実は天井の板のみならず、外壁の中の土壁が崩れて倒壊寸前だったことが分かりました。新しく梁を通してもらって事なきを得たのですが、そのまま放置して天井板だけ交換して済ませていれば大惨事になるところでした。
 古い建物ですから、あちこち傷みがあるのは当然の事です。偶然の出来事なのかもしれませんが、私はやはり、歴代住職方が危険を知らせて下さったように思われるのです。
 2月に入り、いよいよ開山堂の大工事が始まりました。檀信徒様方にはご浄財をご寄附いただき厚く御礼申し上げます。工事中は何かとご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承下さい。



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