住職レター H22年8月号

 残暑お見舞い申し上げます。
 盆の棚経も終わりました。毎年思うことですが、伺ったお宅で、お仏壇の前に家族全員が揃い、子供たちが小さな手を合わせ、たどたどしいながらも一生懸命お経をお唱えする様子を眼にすると嬉しい気持ちになります。
 一番暑い時期に、暑苦しい法衣を着込んでの盆経は苦行でもありますが、一年に一度お顔を拝見するお年寄りの方などは、「ああ今年もお元気そうなお顔が見ることができた…」と、胸をなでおろすものです。最近は高齢者の行方不明が多発しております。とても痛ましいことですが、そのようなニュースを見るにつけても、1軒1軒のお宅を訪ねる棚経をおろそかに出来ないと感じます。

 19日には施食会法要を行いました。
 例年ですと、午後1時半開経ですが、年々暑さも厳しくなりますので、本年から午後6時の開経と致しました。車が無くて、夜は出られない方もいらっしゃった様です。その代わり、仕事が終わってから駆けつけて下さった方もいらして、人出は例年並みといったところでしょうか?
 今年の残暑は格別で、植木や雑草さえも枯れるくらいです。栗の実も青いままたくさん落ちています。この猛暑と上手く付き合っていく妙案はあるのでしょうか?


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