住職レター H22年12月号

 年明けより始めましたこのレターも早いもので、12号となり、虎年も終わりを迎えます。
 12月には、成道会(お釈迦さまのお悟りを記念して行う法要)、摂心会(成道に因んで8日間の坐禅を行うことで、修行道場などで行われます)、すす払い(大掃除)、除夜の鐘…など仏門には行事の多い月ですが、海徳寺でも、毎年12月第一月曜日に、写経供養会という法要を行います。
 写経会は現在6名の会員様で、月に2回、第二・第四月曜日に開かれております。12月6日に行いました写経供養会では、1年間書写したものを、先祖代々供養など、それぞれの所願成就を祈念してお焚き上げを致しました。
 法要の後は、精進料理を召し上がって頂きますが、この日は毎月の会の後の点心よりも少しだけ贅沢にコースでお出ししています。写経会員の忘年会?とでも申しましょうか…。皆さん前菜から最後のお抹茶まで残さず召し上がって頂き、口々に美味しいとおっしゃって頂きありがたく思いました。
 今、若い方にも写経や坐禅に興味を持たれる方が多いようです。体験に来られる方も増えてきました。ストレス社会の現代では、静かに落ち着いた時間を持つことが必要なのかもしれません。身と心と調えて行う写経の心はそのまま仏さまの教えの心に通う身近な修業です。たくさんの方にその素晴らしさを知っていただきたいと願います。
 また、31日には恒例の除夜の鐘、大般若祈祷を行います。(受験等のご祈祷も致します)鐘をついて煩悩を払い、爽やかな新年をお迎えください。


前号住職レター一覧次号