銀杏の木はまだ若葉色

秋紫陽花

参道

石蕗(ツワブキ)の花と千両の実
住職レター H22年11月号

 朝夕は、本当に寒くなりました。ストーブの灯油はまだ入っていませんが、今か今かとスタンバイしています。
 爽やかな秋風というよりは毎日強風が吹き荒れ、紅葉に染まり始めた樹々から落ち葉が、遠慮なく庭を舞い降ります。草取りとの戦いの日々が終わり、次なる敵は落ち葉です。まだまだ修行の足りない身で、なかなか共存の境地にまでは辿りつけないようです。
 石蕗がやっと花をつけました。秋に咲く、この黄色い花を見ますと、この花がキク科であることに納得がいきます。 秋紫陽花もきれいな紅色になりました。その名前から秋にだけ咲く紫陽花と思われる方も多いようですが、初夏からずっと根気よく花(ガク)を咲かせているのです。猛暑にも、晩秋の寒さにも耐えて、少しずつ少しずつその色を変えていきます。色が変化する様子から「移り気」などという花言葉をもらっていますが、中々どうして、ひっそりと辛抱な花です。
 そして今年もインフルエンザの季節がやってきました。北海道や東北で流行の兆しが見えたとかで、秋田では集団感染による死者が何人も出てしまいました。何とも痛ましいことです。
 昨年の今頃は日本列島、新型インフルエンザの脅威で大騒ぎをしたのを思い出します。最初は患者が徹底的に探し出され隔離され、さながら魔女狩りの様相。感染が拡大すると、予防接種薬が足りない!マスクが手に入らない!!何処へ行っても消毒液が設置してありました…。修学旅行や各種行事も悉く延期、中止になりました…。結局から騒ぎ気味で終焉に向かって一安心でしたが、今年はどうなるのでしょうか?我が家も私をはじめ、喘息持ちが何人もおりまして、今年も家族揃って予防接種に出かけました。昨年は2種類(新型と季節型)の接種を受けなければなりませんでしたが、今年は1種類で済んでやれやれです。とは言え家族が多いので、この季節は「予防接種貧乏」です……。


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