住職レター 令和7年2月号

 2月は本当に寒い月でした。北海道や東北、北信越、更には中国地方の日本海側などの豪雪地域では、建物破壊や人的被害も出るなど大変なことになっていました。雪かきをするのも過疎化や高齢化などで人手が足らず、容易ではないと聞いています。
 温暖な瀬戸内地方でも雪が舞い、時には積もる日もありました。やっと暖かくなってきたと思えば岩手では最大規模の山火事に見舞われるなど、心落ち着かない月でした。まだ鎮火のめどがたってないとか、本当に恐ろしいことです。
 海徳寺では、外の水道やトイレの水が凍って出なくなり、お墓参りに来られた方などにはご迷惑をおかけしました。寒い日が続いた翌日に、外の手洗い場の蛇口が凍結で壊れて、水が吹き出ており、修理に来てもらいましたが、2月末現在、男性トイレと手洗い場はまだ使えない状態です。
 2月のお寺の大切な行事に「涅槃会」があります。海徳寺では、2月第一回目の写経と精進料理の会に先駆けて法要を行いました。涅槃会法要とは、お釈迦さまが入滅された2月15日に勤める追悼報恩のための法要です。
 お釈迦さまのお誕生を祝う4月8日の花まつり(灌仏会)、さとりを開かれたことを記念して行う成道会(12月8日)と並んで、お釈迦さま三大法要の一つに数えられる、大切な法要です。とても寒い日でしたが、お寺に足を運んでいただいた方々と、春休みで帰省している大学生の二男とでおつとめしました。19年前、二男の出産予定日が15日の涅槃会の日だったのですが、その年も寒かったためか大幅に予定日を越えて生まれてきたことを思い出しました。
 その二男ですが、長いお休みに帰省した際には、ずっと習っている三線の先生のところに通っています。今回は、中学生の修学旅行の事前学習として先生が演奏に行かれるのにご一緒させていただき、中学生たちの前で唄三線を披露するという機会に恵まれました。とても良い経験をさせていただき感謝します。
 2月にはいけばなの会もあちこちで開催され、家族も忙しく過ごしておりました。アフターコロナと言われますが、観光地には人があふれ、たくさんの催しも活発になってまいりました。これからも新しい感染拡大も起こるのでしょうが、怖がり過ぎず、甘く見すぎず、感染症と上手に付き合いながら、過ごしていきたいものです。
 月末には、例年のように玄関のお雛飾りをしています。3月末までは飾っておりますので、お墓参りのついでにでものぞいて行ってください。









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