住職レター 令和6年8月号
お盆の始まりは毎年1日に行う永代供養合同法要です。本堂でお経を読んでお焼香をしたら、納骨堂、永代供養塔の順にお参りをします。合同供養塔には今年も何霊かの新仏さまが加わり、初盆を迎える方のご家族や、毎年欠かさずお参りされる方など多くの方にご参加いただきました。
13日は午前8時からは清掃奉仕があり、暑い中参道や境内をきれいにしていただきました。お寺でも道具を用意しますが、ご自身の草刈り機を持ってきて刈って下さる方もおられました。手分けして草取りや、掃き掃除、ゴミ集めをし、本堂の畳や窓も拭き掃除をしていただきました。今年も猛暑日が続いたため、水分や塩タブレットなどを準備して10時には切り上げましたが、それを見越して早めに来ておられる方もおられました。この暑さでは来年からは始まりの時間を考えないといけないでしょう。
今年はコロナ禍があけて2年目のお盆になります。コロナの前は基本的に全世帯まわっていた棚経を、お寺で読み込みか、お家に伺うかを選んで頂いていましたが、昨年からまた各家をまわる様にしました。但し、お寺で行う合同法要に参加してもらっても構いません。昨年から始めた水施食も一定数の申し込みがありましたが、日程が変更しておりますし、お盆の合同法要と施食会を混同されている方も多くて、まだまだ説明不足を痛感しました。何度でも丁寧に説明していくことを心掛けたいと思います。
とはいえ、終わってみれば反省点もたくさんあります。昨年はまだ様子見だった方も、家の仏壇で拝んで欲しいと言われる方が増え、予想以上にお参りが多かったのです。大学生の息子も手伝ってくれましたが、慌ただしい日々が続き、予定外のことに対応するのが大変でした。また、この暑さでは昼前後は外出もためらわれるので、来年からは7月からお参りを始めることも検討します。
お盆経、地域のご寺院様への施食会の随喜が18日で終わったので、リフレッシュに孫に会いに名古屋に行きました。名古屋では以前から行きたかった日泰寺にお参りすることができました。ちょうど日泰寺弘法縁日の日だったので孫と参道をブラブラしたり大須観音にもお参りして、日泰寺仏舎利奉安に向かいました。ここはタイ王国から送られたお釈迦様の御真骨が眠る日本唯一のお寺です。門からは入れないようになっていましたが、手を合わせてまいりました。
そのまま名古屋から特急しなのに乗り、子どもたちや孫と一緒に信州の旅に行きました。善光寺門前の宿坊に泊まって精進料理をいただき、小学生の孫も頑張って5時に起きて参道でお数珠頂戴を受け、お朝事にも参加しました。お朝事の際には内々陣に案内していただけました。善光寺様は天台宗の大勧進、浄土真宗の大本願と39の宿坊からなる大寺院です。私たちが宿泊したのは天台宗の宿坊で、お朝事の後には宿坊でも朝のおつとめに参加させていただきました。 小学生に善光寺は退屈だったかもしれませんが、貴重な経験ができたと思います。雨の合間に上高地に行って水遊びを楽しんだり、美しい国宝松本城の天守に登るなど長野をしっかり楽しんで帰りました。
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