住職レター 令和6年7月号

 梅雨があけて、いきなり毎日猛暑日になりましたが、7月は各地で災害級の豪雨が続きました。特に7月末の山形、秋田の記録的な大雨は、川の氾濫などの大きな被害が出て、死者、行方不明者も出る大変な事態となっています。今も行方不明者の捜索が続けられ、土砂災害も甚大で、二次災害も心配されています。
 雨の少ない岡山県でも6年前の西日本豪雨の被害は忘れることができません。今でも雨が続くとあの夜の恐怖を思い出してしまいます。
 今年は西日本豪雨物故者の七回忌法要にあたります。真備地区の各寺院や仏教会では慰霊法要や万灯会が行われました。
 雨続きで水があふれそうになった池ですが、雨上がりには鳥たちのくつろぎの場になっています。境内にも次々と夏の花が咲いています。数年前に息子の三線の先生からいただいた「カーサムーチー」という餅を月桃の葉で包んで蒸したお菓子がとても美味しくて、作ってみたいということで植えた月桃が、今年初めて一輪だけ花を付けました。白とピンクのとても可愛らしい花でした。反対に、たくさん種類を増やした蓮や睡蓮はあまり咲いていません。毎年とても楽しみにしていただけにガッカリしました。また、梅もたくさん花が咲いていたので期待していましたが、実になったものは例年の1/3程で、梅干しだけは何とか作ることができました。アンズもほぼ実りませんでした。気象の影響なのかもしれませんが残念です。
 7月は身内の納骨法要があり、一族が集まりました。子どもたちも大きくなると全員が集合するのはなかなか難しくなりますが、久しぶりに顔を合わせ、語り会うのはとても良いものでした。法要で身内が集まること、先祖供養をすることの素晴らしさや大切さを、これからも伝えていきたいものだと感じました。
 その他にも、祖門会・有道会中国大会石見大会に参加するために山陰に行ってまいりました。祖門会は大本山永平寺発展の推進力となり祖山護持の道業の顕揚を図ることを目的とした会で、有道会は大本山永平寺の禅流を慕い祖山護持に道念を堅持して宗門行政の刷新をはかり、和合をもって宗風高揚に資する団体…と記されています。どちらも大本山永平寺の護持後援で団体であるといえます。また、婦人会では宗務所婦人会SDGs研修会が行われました。米を入れる袋を使ってバッグを作るという楽しそうな研修です。6年度前半の研修会もほぼ終わると各寺院はお盆の準備に追われます。棚経、初盆法要、永代供養合同法要、お盆の合同法要、施食会と法要も目白押しで、山内清掃もあります。この酷暑続きに中、体力勝負になりますが、日中は外に出るのもためらうほどの気温ですので、無理をせず過ごしてまいりましょう。









前号住職レター一覧次号