住職レター 令和6年6月号

 6月は、曹洞宗の各種団体の行事が目白押しで飛び回っていました。まず、6月5日、6日の両日は、曹洞宗岡山県宗務所の現職研修会が岡山市で開催されました。
 1日目は「本当の仏教〜原点原典に立ち帰って」と題して山口県立大学の鈴木隆泰教授に講演をいただき、2日目は芳賀孝行宗務庁派遣講師による「太祖瑩山禅師のご生涯」の講演と岡山県宗務所鷲山晃道人権擁護推進主事による人権学習のお話をうかがいました。
 この現職研修会には曹洞宗教育規定により55歳未満の住職、教師または46歳以上で教師資格を取得した僧侶が取得後10年間の受講が義務になっていますが、それ以外の方々も毎年、多数出席して勉強されています。私も都合のつく限りは参加し続けたいと思っております。
 6月中旬には、曹洞宗婦人会の評議員会と総会研修会が東京の宗務庁で2日間にわたって開催されました。この会には、海徳寺の寺族と婦人会長の二人が岡山県の評議員として参加してまいりました。昨年の大会で講師をされる予定であった、愛知県尼僧堂堂長で大本山総持寺西堂の青山俊菫老師が、急病で出席できなかったのを、とても残念がっておりましたが、今年の大会にはリベンジで講師をされました。老師は今年91歳です。普段は車いすを使われており、年齢的にも全国各地を訪れるのは大変だろうと想像できますが、今でも愛知尼僧堂、住職をされている長野県塩尻市の無量寺、両大本山などを行き来されておられます。ここ何年かは大病を繰り返しているのですが、そのことさえ「南無病気大菩薩」「病気や困難は人生を豊かにするための機会である」と受け入れ、求められれば、できる限りの所へ赴いてご自分の言葉で語られておられます。なんとも見事な生き様です。
 そしてその翌週には、岡山県の婦人会総会と研修会、同じ倉敷市玉島地域の天台宗本性院ご住職の永宗幸信師が「ポストにベスト」の演題でお話をされました。ポストにベストとは、どんなに納得いかない環境に身を置いたとしても、今置かれているポスト(持ち場)でベストを尽くして生きることが、次のポストへの道になるという意味です。とても良い研修会だったようで、県下各地から参加された婦人会員さんたちも喜んでおられました。
 6月最終の週は、曹洞宗の御詠歌「梅花流詠讃歌」の派遣講師の島根県地久寺、櫛本淳道老師が岡山県下を回られて、梅花流特派講習会が開かれました。婦人会も梅花流も高齢化が一気に進み、会員さん、講員さんの数は下降の一途を辿っています。それでも、会が開かれる度に連れ立って集まって下さる方がいることは本当にありがたいことです。
 慌ただしく過ごしているうちに、山内の紫陽花は見頃を過ぎてしまったようです。手入れの行き届かない花壇にも花が密集して咲き乱れています。いつの間にか蓮も花芽を付けて、夏がやってまいりました。









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