住職レター 令和6年3月号

 3月はお彼岸の準備でいつもバタバタするのですが、いつにも増して今年は忙しい月でした。葬儀や法事などの壇務も多かったのですが、それ以外の行事もぎっしりでカレンダーが真っ黒でした。
 3月9、10日の両日は妻が所属しております嵯峨御流華道岡山司所の百周年記念いけばな展が、岡山後楽園鶴鳴館で行われました。7日は業者さんが土台を作られ、午後は花を搬入、8日に生け込みだったのですが、何か月も前から構想を練り、図面を引き、納得のいく花材を求めて探しまわり、下いけをしてこの日を迎えました。私も切り出しや大工仕事に付き合いましたが、お花の先生たちのご家族もあちこちでかり出されていました。後楽園の優美な景色を借景にいけばなと出会わせた演出が評判となり、用意した芳名帳が足りなくなるほどの人出で大成功のうちに終えることができたようです。
 2月の終わりからは、玄関内におひなさまを飾っています。娘たちのおひな様や、手作りの品、旅行の際に求めた全国各地のおひな様に、お彼岸などで寺を訪れる人たちに喜ばれております。
 また、高校を卒業して4月から上京する息子は、荷造りと並行して自動車免許を取りに行き、友だちと卒業旅行に行くなど、これまた忙しく過ごしておりましたが、習っている唄三線の先生と生徒さんたちが、お寺でお祝いの演奏会を開いてくださいました。門出にふさわしい沖縄民謡を皆で演奏して、花束やお祝いをいただき、最後にはカチャーシーを踊って祝いました。こんな風に盛大にお祝いをしていただいたことは、きっと大学生活の励みになると思います。
 春休みに入った孫も泊まりにきました。妻の故郷で今話題になっている、真庭市の高岡神社のご神木に現れた龍を一緒に見に行きました。数日間を楽しく過ごして帰っていきました。
 そして3月最後の日は檀家さまたちによる寺の清掃奉仕が行われました。雨続きだった月末ですが、この日は天気に恵まれて、たくさんの方に来ていただきました。境内から参道の草取り、生け垣の切り込み、築山の草刈りなどを手分けして作業してもらい、スッキリして4月を迎えることができそうです。









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