住職レター 令和6年1月号

 新年早々、能登地方で震度7の大地震と津波が発生しました。石川をはじめ、富山、新潟、福井などの多くの地域で災禍に見舞われました。死者は240名を超え、未だ安否の知れない方もいます。建物や道路も甚大な被害を受けました。その後も大小の余震が長い間続き、寒い時期でもあり、避難所等でお過ごしの方も随分心細い思いをされていることと思います。
 曹洞宗も輪島市門前町に開祖瑩山禅師が開かれた大本山總持寺祖院があります。今年は瑩山禅師の700回御遠忌法要の年であり、記念行事等が予定されていました。2007年の能登半島地震で被害を受けた建物がやっと修復できたところでした。人的被害は免れましたが、山門から続く回廊は崩れ落ち、国の登録有形文化財となっている17の建物全てに被害が確認されています。
 海徳寺も今年5月に岡山県第一教区の3ヶ寺の壇信徒で、ここ總持寺祖院参拝を含めた旅を予定していました。しかし、今の能登地方の状況を見るととても参拝できるような状態ではありません。とても残念ですが、金沢市近郊の観光と大本山永平寺参拝にルートを変更して実施する方向で進めております。詳しくは3月の彼岸と一緒に案内する予定です。石川県の復興支援のためにも、是非とも多数の参加をお待ちしています。
 今年は喪中のため年始回りは控えさせていただきました。それでも松の内の間には葬儀も数件あり、来客の対応などしながら過ごし、それが終わってから家族で初詣に参りました。氏神さまへのご挨拶は子どもたちに任せました。
 第4週目の月曜日には今年最初の写経会を開催しました。
 今年から座卓を止めて、赤毛氈を敷きテーブルと椅子を使っていただくようになりました。足が悪く写経会の参加を諦めたという声が増えてきたための決断です。概ね好評な様で安心しました。
 1月の終わりには家族で高野山にも詣でてきました。奥の院の墓所や金剛峯寺を歩いてまわりました。総本山金剛峯寺は真言宗の開祖である弘法大師(空海)さまが「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経」に基づいて名付けられた高野山の総称です。
 子どもたちも、文化財の襖絵や建物、歴史上の人物の墓などを興味津々でまわっていました。今年から大学の仏教科に席を置く二男にも良い勉強になったことと思います。









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