住職レター 令和5年1月号

 令和4年大晦日の除夜の鐘には、息子の友人や近所の方など数名が鐘を突きに来られました。感染防止のため、本堂でのお接待は今回も取りやめ、外で火を焚きながら、ぜんざいをいただきました。その後は転読大般若祈祷の一日目を行い、早々に解散となりました。
 二男と二人で、三朝祈祷をした御札は、帰省していた二女にも手伝ってもらい、各家にお配りし、市外の方には郵送いたしました。何とか松の内の間には配り終えました。お年始の来客もボチボチあり、例年通りの正月行事を無事に終えることができたことに感謝です。
 昨年から大本山永平寺で修行中の弟子(長男)からは、祈祷したお餅「寿餅(じゅびょう)」が、漢文で書かれた新年の挨拶状と共に届きました。曹洞宗では、年賀の挨拶として、弟子から師匠に福寿長久を祈祷したお餅を送る習わしがあります。私には甥と息子2人、計3人の弟子がありますが、道場に行ったのは長男が初めてで、寿餅を送られたのももちろん初めての経験です。何とも嬉しく有り難い気持ちになりました。時々来る便りによれば、1月後半から、豪雪が続いており、毎日雪作務という雪かきに精を出しているようです。本山は敷地も広く、また門前の町の雪かきも雲水さんたちがお手伝いしているそうで、大変な重労働だと思いますが、良い経験だと思い頑張ってほしいものです。
 ところで、我が家では縁あって二男と妻の二人が、プロの沖縄唄者の玉城貞子さんに、唄三線を教わっています。寺で青空教室ライブを開いていただいたこともあります。年末に二人が沖縄音楽研究会資格検定に合格したことが地方新聞に取り上げられ、また、先日は地元ケーブルテレビの取材を受けました。マスコミの力というのはとても大きいもので、玉城貞子さんが沖縄、倉敷両方で有名な唄者であることもあり、各方面から大層な反響がありました。本当に有り難いご縁をいただいたと喜んでおります。9月には地元玉島で発表会があるということで、益々練習に励んでもらいたいと願っています。







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