住職レター H28年8月号

 例年のごとく、8月19日にお盆最後の施食会法要を行いました。朝8時からの清掃奉仕では、暑い中にもかかわらず、たくさんの方にご協力いただきありがとうございました。例年でしたら、私も一緒に掃除や飾りつけをするのですが、四十九日法要と葬儀が重なってしまい、一日中留守にしてしまいました。しかし、そこは毎年のこと、慣れたもので、檀信徒の皆様が全部やっていて下さいました。本堂だけでなく、境内や参道まで、草を引き、きれいに掃かれていて、清々しい気持ちで法要を行うことができました。
 数年前より日中の猛暑を避けて午後六時からの夜施食法要に変えましたが、今年の残暑はことのほか厳しく、体にこたえました。
 こたえているのは人だけでなく、あまりにも雨が降らないので、雑草さえも元気がなくなりました。暑くなった草木に水を撒くと、その後も水を期待するので、ずっと撒き続けなければいけなくなるそうです。そのために極力あげなくて良い水は撒かない方が良いのですが、葉が落ちてしまったり、茶色くなってきた庭木を見るとそうも言っていられません。朝夕ホースで水撒きをするのが日課になりました。
 近隣のお寺院さまに加え、今年は兄と息子二人も両班に立ちました。そして、この施食会で10歳の二男が得度式を済ませました。法要後、法話に続き、お参りの方に立ち会いを頂き、剃髪の儀式をいたしました。
 長かった髪を丸刈りにし、衣を身につけるとそれなりにお坊さんらしく見えてきます。わからないなりに周りを見ながら一生懸命務めることができました。 息子二人を得度させて、私も一仕事を終えた気持です。今の時代、寺の子に生まれたから寺を継げとも言えませんが、この先どの様な道に進むにしても仏道に入り戒を受けた身であることを自覚して、精進してもらいたいと思っています。








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