住職レター H22年3月号

 3月3日は桃の節句、近年は雛祭りのイベントが盛んに行われ、県内では勝山の雛祭りが有名です。 私の住む倉敷市でも「雛めぐり」が開催されております。家庭に眠っている段飾り、手作り人形などを商店街やギャラリー、旅館、観光施設などに展示されております。先日、子供たちと、倉敷美観地区の阿智神社参集殿に展示されているお雛様を見に行きました。古雛からアレンジ雛まで、数えきれない程のお雛様が所狭しと飾られ、それは圧巻でした。たくさんの方がさぞや工夫を凝らして飾られたのでしょう。
 自坊でも、お雛様飾りをしております。飾っているのを見られた方が、手作りの雛人形を持って来られたりして、雛が雛を呼んで、その数は年々増えている様子です。
 お墓参りに来られる方に見ていただける様に、彼岸明けまでは飾っております。

 また、3月といえば春のお彼岸があります。毎年檀信徒さんの家の御仏壇にお参りに伺いますが、おじいちゃん、おばあちゃんから小さな子供たちまで揃って一生懸命に手を合わせているお宅に伺うと心が和みます。
 今の私たちに命を与えてくれた亡き人々に想いを馳せ、感謝の心でお彼岸を迎えるこの美しいしきたりを是非、後の世の子供たちに伝えたいものです。


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