令和3年7月 ヒオウギ


● ヒオウギ(檜扇)

 アヤメ科 ヒオウギ属の多年草
 名前は、宮中で官位のある人が用いた「檜」の薄板を重ねて作った扇(檜扇)に由来しています。何枚も重なり合って並ぶ厚みのある葉が、檜扇を開いたときの様子に似ていることから付けられたといわれています。
 花後は果実をつけ、秋に熟してはじけると中からツヤツヤの黒い種が出てきます。この種は射干玉(ぬばたま)と呼ばれます。和歌で「夜」や「黒」「暗き」などにかかる枕詞「ぬばたまの」はこのタネの色から来ていると言われます。







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