平成30年2月 梅


●  梅(ウメ)
 バラ科サクラ属の落葉高木
 立春を過ぎると、梅のつぼみが膨らみ始め、まだまだ風は冷たいですが、春が近づいているのを感じます。梅は百花の魁(さきがけ)と言われ、あらゆる花の先頭を切って咲き春を告げます。
 境内でも、まず枝垂れ梅が咲き始め、次に白梅が開き、最後に紅梅が咲く頃になると、山茱萸や、さくらんぼの花も色づいて、待ちかねた春がやってきます。
 梅は桜ほどの華やかさはありませんが、古くから日本人の心に深く関わり愛され親しまれてきました。万葉集の中で、桜の42首に対し、梅が118首も詠まれていることからもわかります。実の多くは梅干しなどの食用に供され、薬用としても重宝がられ、花は鑑賞用として人々に愛されてきました。また、木は硬質のため、器物に使用されていたようです。








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