平成29年8月 蓮(ハス)

●蓮(ハス)
 草果実が蜂巣状をなすところから「ハチス」の音変化
 スイレン科の水生の多年

 蓮は泥水の中から生じ、泥に染まらず美しい花を咲かせることから、汚れなき清浄な花とされ「泥中の蓮華(汚泥不染の徳)」=おさとりと言われます。お釈迦様のお座りになる座は蓮華座と呼ばれますし、蓮を抱いた仏像もたくさん見られるように仏教と深いかかわりのある花です。
 また、蓮は、過去・現在・未来を同時に体現しています。普通の花はまず花が咲いて、その後に実をつけますが、蓮は花をつけると同時に実を中に詰めた苞が出てきます。現世に過去・現在・未来という三世が備わっているものは蓮以外にはないと言われます。








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