H29年2月 水仙

●水仙(すいせん)
ヒガンバナ科スイセン属の多年草

 愛らしい小さな花と、ほのかな芳香で春の訪れを感じさせる花ですが、葉や球根にはアルカロイドという毒があり、中毒症状を引きおこします。
 水仙は、品種改良も盛んで何百〜千を超える種類があるといわれますが、生け花のお生花をいれるのは、白い花弁?に黄色のラッパのついた「ニホンスイセン」です。
 多くは葉が4枚、花が1本、白い袴に入っていますが、お生花をいれる時には、まず袴をよく揉んで中心の花、葉の順にそっと外し、葉の捻じれを直し、2枚をしっかりと重ね、花の茎はクタクタになるまで揉み、全てを合わせて形を整えてから、もう一度袴に戻します。そのスッとした姿からは考えられない程に手を加えられているのです。爪で引っかいたり、根元を持ってくるくる回したり、熱を加えて捻じったり、何度も何度も触られるのにもかかわらず、仕上がった姿は凛として優雅です。








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