令和7年10月
文人華 一枯一栄(いっこいちえい)
蓮の枯れ葉、蓮の実、蓮根、紫苑
花器 葉盆
「文人華《とは、中国の南宗画・文人画や文人墨客などの詩文に現れた、自然と人間の理を背景にした「故事《や「寓言《、また椊物の異吊を出合わせたりしながら、「謎語・寓意《を雅題とし、気韻と風雅さを意しながら余剰感の漂う花として簡潔にいけ表すものです。
雅題に相応させた花材の取り合わせ、花器や花台の出会わせも大切な要素となります。
一枯一栄とは、枯れる草木が一つあれば、また何れかで、生じるものがあるという大自然の生成の節理を示す意味です。
「一枯《を蓮の枯れ葉と枯れた蓮の実で示し、「一栄《を蓮根が次なる生命を生み出すことをいけ表しています。
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