令和4年5月


芍薬 シャクヤク
 ボタン科 多年草


 シャクヤクは「立てばシャクヤク、座ればボタン」といわれるように、ボタンと並んで高貴な美しさを漂わせ、豪華でエレガントな花を咲かせます。すらりとした茎の先に花を咲かせることから立ち姿の女性になぞらえられています。この感性は日本ならではで、英語圏では花がそっくりなボタンとシャクヤクは、同じ「peony」と呼ばれ区別されていません。
 ボタンは木本で冬も枝が残るのに対し、シャクヤクのほうは草本で冬は地上部が枯れ、地中の根や芽で冬越しをします。 薬用植物としても知られ花から根まで余すところなく使用され、江戸時代からは「茶花」として観賞用としても親しまれてきました。







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