住職レター 令和8年2月号

 ミラノコルティナ冬季オリンピックの熱狂に始まり、急転直下の総選挙があり、今年も慌ただしいあっという間の2月でした。
 暦の上では春が始まるとされる「立春《以降、冬型の気圧配置がゆるみ、晴れて気温が平年より高くなった所が多くなりました。まさに、春を感じる「立春《でしたが、すぐに大寒波にみまわれ、ちょうど衆議院選挙投開票日の8日には、日本海側を中心に大雪になりました。温暖な瀬戸内海沿いの海徳寺でも、珍しく雪が舞っていましたが、すぐに雲が晴れて青空が広がりました。農作物には寒さも必要なのか、この冬は葉物野菜やブロッコリー、大根などが豊作でした。20本ほどの大根を刻んで風に当てて切干大根にしましたが、甘くて柔らかい美味しいものが出来上がりました。野菜を干すと水分が蒸発しますが、栄養素は残るため、生の野菜よりも栄養価が高くなるそうです。また、野菜本来の旨味を太陽と風の力で閉じ込める干し野菜は、それだけで美味しい出汁が取れます。そして、乾燥させることで実はもちろん皮も葉も丸ごと使い切れる保存食を作ることができる食品ロス対策にもなり、今、推奨されているSDGsです。まさに良いことずくめで、先人の智恵を感じる方法です。
 一昨年、妻の母の供養のために建立した、石んこ地蔵などの可愛い癒しのお地蔵さまを作っている宮城の石神彫刻工房から、今年また新しいお地蔵さまをお迎えしました。「珈琲地蔵さま《と言って、コーヒーカップを手に抱えた可愛いお姿です。このお地蔵さまは私の実姉からの寄進によるもので、茶湯器の代わりに、私たちの母が生前使っていたコーヒーカップを置きました。境内の井戸の近くの「お地蔵さまシリーズ《が鎮座されているところに仲間入りしました。どうぞお参りください。
 立春前の節分には、豆まきをしました。そして2月下旬の吉日を選んで、玄関にたくさんのおひなさまを飾りました。毎年かわり映えはしませんが、今年はところどころに、干支の午がいます。こういう季節の節目の行事も大切にしたいと思います。
 お彼岸明けまでは飾っておりますので、お墓参りなどでお寺を訪れた時にはのぞいてみてください。









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