住職レター 令和8年1月号

 午年の今年は、私もいよいよ還暦を迎えることとなりました。暦が一回りして、心機一転新たな気持ちでスタートしたいと思います。
 還暦の長寿祝いの色は赤です。祝いの席で着る赤いちゃんちゃんこは赤子に戻って、もう一度生まれ変わって出直すという意味だそうです。私も昨年、ちゃんちゃんこではありませんが、檀家様のご葬儀などで身に着ける赤い衣=緋衣(ひごろも)を着て還暦を記念して写真を撮りました。遺影の先撮りという意味でもありました。終活の一つとして、いざという時に備えるという気持ちと、区切りの年を迎えて、まだまだ頑張るという自分への叱咤激励のつもりでもありました。
 今年は丙(ひのえ)の午です。私が生まれた60年前は「丙午(ひのえうま)の女性は気性が荒く、夫の寿命を縮める《という迷信のため、前年よりも出生数が25%以上減り、同級生が極端に少ない年でした。今はもう、そんな迷信を気にされる方もないでしょうが、丙は強烈な陽の火、「午《もまた真昼の火を表すそうですので、2つの「火《に包まれた、烈火のエネルギーを持つ年だと言われています。どんなパワフルな年になるのか楽しみです。
 12月、大晦日の除夜の鐘の後には大般若祈祷をします。大般若祈祷とは、六百巻にもなる「大般若経《という経典を読み、その功徳によって障害が取り除かれ仏道が成就することを祈る儀式です。続けて2日と3日の早朝にも、ご祈祷をして(三朝祈祷)、その大般若札を、息子たちと配り、市外の檀信徒さまには郵送しました。
 また、昨年末に新しくできた永代供養墓「釈迦堂《にはたくさんの問い合わせがありました。完成を待たれていた方もおられたので、新年早々の紊骨も数件ありました。
 1月の中旬からは寒波が到来し、悪天候の中、末っ子の二男が「20歳のつどい《に参加するために最終の飛行機で帰省しました。雪の舞い散る中、屋根の無いスタジアムでのつどいはかなり寒かったようですが、若い熱気に包まれたことでしょう。二男には、まだ2年間、大学生活が残っておりますが、子どもたち全員が20歳を迎えることは、少しだけ肩の荷を下せたようで感無量です。
 1月末には親戚の結婚式のために1泊で吊古屋に行きました。冠婚葬祭の「葬《に立ち会うことは日常ですが、結婚式への参列は何年か振りのことです。またしても大寒波の襲来で、凍えるような旅でしたが、幸せに包まれた新郎新婦やご両家のご両親を見ているだけで、こちらまで暖かく幸せな気分に包まれました。









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