住職レター 令和7年6月号
6月から7月にかけて数々の団体の総会や研修会が目白押しです。
まず、上旬に高梁市の曹洞宗岡山県宗務所で現職研修会が開催されました。曹洞宗教育規程で、本宗の住職及び教師で年齢55歳未満の者は、年一回以上、現職研修会に出席することを義務付けられています。
今回はおてらパートナーズの方を講師に迎えお寺と税務調査についての興味深いお話を伺いました。
中旬には岡山県を梅花の派遣講師の先生が回られて勉強会があり、翌週には、曹洞宗岡山県宗務所婦人会総会および研修会が開催されました。梅花講も同じですが、高齢化で会員減少が止まらない婦人会の今後について、宗務所職員さんも交えてのテーブルディスカッションとグループ発表を行いました。
また、同じ週に教化指導員研修会がアークホテル岡山で2日間にわたって開催され、兵庫県長楽寺の安達瑞樹老師による講義が2つと、岡山県弁護士会の頓宮尚公様による人権学習があり、WEBの誹謗中傷についての講義を受けました。そして下旬には岡山県祖門会の総会も開催されました。祖門会とは曹洞宗の大本山永平寺を護持後援するための組織です。
年齢を重ねて参りますと、各種団体や組織の役員を受けることも増えこうした会に出席する機会が増えて参りますが、微力ながら今までお世話になってきた分をお返しできるよう力を尽くしたいと思っております。
寺の方では夏が近づき収穫の季節を迎えています。雑草も元気なので草刈りや草取りにも追われます。
昨年は20キロほどしか採れなかった境内の梅は、今年は梅干しだけでも70キロ越えの量でした。梅シロップや割り梅なども仕込みました。梅雨が明けるまでに梅仕事を終わらせなければなりません。
境内の花も次々に咲いて日々景色を変えております。今年は初めて手水鉢に紫陽花の花を浮かべ、花手水をこしらえてみました。回りには半夏生がたくさん咲いています。半夏生は片白草とも呼ばれ、葉の半分が白くなるドクダミ科の椊物です。その涼し気な姿と紫陽花の花とが美しく好評でした。
去年はあまり花が咲かなかった蓮も、今年はたくさんの花芽を付けていて楽しみです。6月下旬ころから少しずつ咲きはじました。今は種類も増えてたくさんの蓮鉢が並んでいます。
梅雨も明けてこの夏も厳しい酷暑になると言われていますが、神々しく美しい蓮の開花が心をなぐさめてくれることでしょう。
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