住職レター 令和7年11月号
10月末から毎週行事が目白押しの上、葬儀や法事がぎっしりと詰まっていて、何とも慌ただしい11月でした。
長男にも手伝ってもらいながら何とかこなしているうちに、気がつけば今年も残り少なくなっておりました。
曹洞宗には永平寺と總持寺の二つの大本山があり、それぞれを護持する組織として祖門会(永平寺系)と嶽山会(總持寺系)が存在しますが、現在、岡山県祖門会の副会長をつとめさせていただいておりますので、祖門会の行事にも出席しました。10月下旬には、岡山県祖門会の研修旅行として奈良を訪れました。真言宗室生寺派大本山で女人高野とも呼ばれる室生寺や、真言宗豊山派総本山で「花の御寺《と称される長谷寺、世界遺産にも認定された国宝の銅造盧舎那仏坐像(大仏様)で有吊な東大寺などの歴史あるお寺を巡り、古都奈良ならではの悠久の歴史を感じて参りました。
また、11月初旬には全国祖門会代表者会議に出席するために、大本山永平寺に参りました。全国各地におられる知り合いの懐かしい顔を見ることができたのは、嬉しいことでした。紅葉が見頃で観光客が多く訪れていて、普段のしんと静まりかえった雰囲気とは違い、たいそう賑やかでした。
曹洞宗婦人会は、曹洞宗の教えに基づき信仰を深め社会貢献を目指す寺族と檀信徒の団体です。今年が創立50周年という大きな節目を迎える年に当たるため、たくさんの行事がありました。10月末に大本山總持寺太祖堂を会場に「50周年記念大会《が開催されました。記念講演は總持寺西堂であり、愛知専門尼僧堂堂長の青山俊董老師による講演で、清興は三重県曹洞宗青年会和太鼓集団「鼓司(くす)《による太鼓演奏でした。岡山県からは妻を含む4人の役員が参加しました。
また、11月4日には岡山県後楽園鶴鳴館を会場中国管区婦人会研修会が行われました。講師はコロナ前に依頼したものの、大会が中止になって6年振りにお呼びすることができた、介護士で俳優で劇団「老いと演劇オイ・ボッケ・シ《主宰の菅原直樹さんによる講演とワークショップで、参加型の大会は大変盛り上がりました。更にその2日後は北海道管区婦人会研修会が札幌パークホテルで開催され、本部婦人会会長、中国管区常任理事さんと共に妻が参加して参りました。
そして更に11月下旬には久世の版画のお寺「毎来寺《で婦人会役員研修会が行われました。
岡山県寺族会(曹洞宗の寺の家族の会、主に住職の妻で構成される)では研修旅行として生口島の耕三寺を訪れました。
また、高梁市文化会館を会場に岡山県檀信徒研修会が開催されました。
ざっと書き連ねただけでも慌ただしさが分かる秋でしたが、それも一区切りついたようで、これから年末年始を迎える準備や山内整備に追われる12月を健康で乗り切りたいと思います。
|