観音霊場


寺院巡礼のあゆみ
 折も阪東秩父霊場の巡礼歴史は古く鎌倉幕府に依り政治、文化の中心が京都から関東に移った時代の約800年前から始まり、当時の巡礼は殆ど苦行の伴う修行僧で一般庶民はそれから約100年後の室町時代になって盛んになったと伝えられ江戸時代の中期に関東の人々が苦難の多い箱根の関所を越えずに済む秩父地方の寺院にお参りしたのが始まりで西国33か所、阪東33か所、秩父34か所と合わせて日本百観音参りと申しております。




海徳寺観音さんの由来
 当馬乗山海徳寺に安置の阪東、秩父霊場は、阪東観音33か所、秩父観音34か所(東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城)1都6県下67か所の霊験あらたかな観世音菩薩で伝記に依ると、当山13世即法玄中大和尚が関東から当馬乗山海徳寺に迎えられ信者の寄附と土地有志の協力を得て、嘉永4年9月工事完成し往時はお参りの信者も多く土地の有志に依り進路の清掃奉仕が続けられていましたが時代と共に霊場も荒れ観音像の地中埋没破損等も多く時代の流れとはいえ文化的価値のある霊場の現状では誠に惜しく保存、復元してはとの声もあり目下復元整備中で往時の霊場に取り戻したい所存であります。




百観音参りご案内
観音さまはあらゆる苦悩を解いていただける一番身近な仏さまと言われています。
円通寺の周辺に西国33観音、海徳寺のまわりに阪東33観音、秩父34観音の合計百観音が祀られています。両寺のある円通寺公園の山並みは遠くに瀬戸大橋、近くに源平水島合戦の古戦場が望見できる素晴らしい環境にあり絶好のハイキングコースです。
参拝かたがた家族揃ってお楽しみいただけます。