平成31年4月  花筏(ハナイカダ)


● 花筏(ハナイカダ)

 モチノキ目ハナイカダ科の落葉低木。
 木陰に生え、葉は卵円形で先がとがっていて、縁に細かいぎざぎざがあります。雌雄異株で、初夏になると葉の上に淡緑色の花をつけて、秋には黒色の丸い実を結びます。葉の上に花をつけるのがとても珍しい植物です。
 別名として「嫁のなみだ」「ままっこ」などとも呼ばれます。
 桜の花の散り景色を、水面に散った花びらが連なって流れているのを筏に見立てて、同じく「花いかだ」と呼びます。また桜といかだを組み合わせた家紋でも、同じ名前のものがあります。いずれにしても雅な呼び名です。







前号今日の花一覧次号